扇ゴム工業では、ゴムの加工方法の中でも「巻蒸加工」という加工をしています。

巻蒸加工とは、ローラーやスリーブ、パッキンといった円筒上のゴム製品を製作するゴムの成形方法の一つで、小ロット、量産共に対応可能な加工方法です。

巻蒸加工の工程

工程1、ゴムを配合する

ゴムといっても様々なゴムの種類があり、その配合比率によって、硬度や性質が変わってきます。製品の仕様は固まっているけど、性能を満たすゴムをどのような配合比率で製作すればいいのかわからないという場合は、配合比率の相談も承っておりますので、気軽にご相談ください。

ゴムの配合比率、加工方法を相談する

工程2、鉄芯にゴム材料を巻き付ける

工程1で配合したゴム材料を鉄芯に巻き付けます。厚さが均等になるように、また、間に空気が入らないように細心の注意を払いながら巻き付けます。

工程3、湿らせた布を巻き付け、締め付ける

工程2で鉄心に巻き付けたゴム材料の上から湿らせた布を巻き付けます。この工程を丁寧に行うことで工程4で行う蒸気加硫の際に、内部のゴムが均等に圧縮され、質の高いゴム製品になります。

工程4、蒸気加硫する

巻蒸加工の工程の加硫の方法としては、「蒸気加硫」と「温水加硫」があります。温水加硫の方が大量生産が可能で、高効率な加硫方法ですが、蒸気加硫の方が少量生産に向いており、何より一つ一つの品質を高く保つことができます。弊社では、小ロットでの対応ができ、また高い品質のゴム製品をお届けするため、蒸気加硫での加硫方法を取っています。

工程5、2次加工する

上記加硫され、成形されたとはいえ、そのままでは布の跡などが付いたままの為、製品としては完成ではありません。その後の切削加工や、表面処理を経て最終的な製品となります。弊社の場合、切削加工や表面処理に関しては協力工場での対応になりますが、2次加工の有り、無しに関わらず承っております。

代表加工例

ゴムスリーブ

ゴムローラー

ジャバラスリーブ